湯灌納棺の儀式

湯灌の儀式とは

湯灌とはこの世に生を受けた時、産湯につかることと同様に最後に温かいお湯でお体を洗い清める日本古来の習慣です。お亡くなりになった方を取り巻く状況は、その方の人生がひとりひとり違うように皆それぞれ違います。 しかし、どの方にとっても現世との別れであり、来世への旅立ちであることは誰もが共通しております。

湯灌の儀式

準備

基本的に準備の様子はご葬家にお見せすることはありません。故人様の身体のお手当(処置など)と詰め綿などを行い浴槽の上に備えたネット状のタンカへご安置させて頂きます。その際には、お肌が見えないように大判のタオルで覆った状態で進行いたしますのでご安心ください。

逆さ水

葬儀における逆さごとのひとつです。柄杓を使い故人様にお湯をかけていただきます。お風呂に入る前のかけ湯の意味もあります。代表の方、もしくは希望者数名の方に行って頂きます。

ご洗体

洗顔、顔剃り、洗髪などを行いましてから身体を洗い清めさせて頂きます。温かいお湯を用いましてシャワー浴を行います。浴槽内にお湯をはりません。身体をお湯に浸け続けることはありませんのでご安心ください。お身体が見えないようにバスタオルで覆ったまま進行していきます。所要時間は約15分です。

納棺の儀式

準備

納棺の儀式から行う場合は洗顔、顔剃り、洗髪、身体のお手当、詰め綿などは準備の段階で行います。湯灌の儀式を行う場合はこの準備内容は既に終えています。

お召しかえ

着替えにあたって手足のマッサージを行い、硬直を解きます。通常の仏式ですと白装束に着替えをしますが、ご希望であれば故人様が愛用していた洋服や和服、スーツへの着替えも可能です。

ご面会

お召しかえ、整容を整えましたら表情などを確認していただきます。

お化粧

故人様にお化粧を施します。お化粧は女性だけでなく、ご要望があれば男性に対しても行っております。男性の場合ですと肌の色や唇の色を整える程度の自然なお化粧をさせて頂くことが多いです。化粧道具は私どもでご用意したものを使わせて頂いておりますが、故人様が愛用されていた化粧道具をお持ちになればそちらで対応させて頂きます。

旅支度

ご納棺の前に四十九日の旅支度を故人様に行える最後のお世話として、ご家族に携わって頂きます。足袋や脚絆、手甲、六文銭、数珠などがございます。宗派によっては行いません。

ご納棺

ご家族の皆様に手添えを頂きながら故人様をお棺に納めます。ご納棺の後はドライアイスを当たり、お顔周りは綿花で装飾致します。

副葬品

故人様が愛用されていた品々や好きだったもの、思い出深い品は家族の皆様に納めていただきます。

お蓋閉め

おふたを閉じましたら儀式は終了です。ご家族の方々は故人様との大切なお時間をお過ごしください。

確認事項:

上記の内容はご家族の希望や状況により変更する場合があります。
下記の時間は目安です。状況により大きく変わる場合があります。

湯灌納棺

  • 業務員2名でお伺いします。
  • 湯灌納棺にかかる時間は1時間~1時間30分です。

納棺のみ

  • 業務員1名でお伺いします。
  • 納棺にかかる時間は30~45分です。

共通

  • 式場・自宅どちらも対応させて頂きます。
  • 準備時間は式場の場合は約1時間、自宅の場合は約30分です。
  • 仏衣一式(着物・足袋・脚絆・手甲・数珠・天冠・頭陀袋)や神道の浄衣一式(男性は烏帽子と木尺、女性は扇子)は弊社で用意できます。